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医療脱毛後の肌はとてもデリケートです。脱毛効果を妨げないよう、正しい入浴方法を知ることが重要です。
入浴に関してなぜ控えるべきなのかやいつから入浴できるのかといった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。
この記事では、医療脱毛後の入浴を控える理由や注意点、いつから入ってもよいのかを詳しく解説します。万が一誤って入浴してしまった場合の対処法もご紹介します。
脱毛後の肌トラブルに悩んでいる方、これから脱毛を始める方はぜひ最後までご覧になり、脱毛後のケアに取り入れてみてはいかがでしょう。
医療脱毛後に入浴してはいけない理由
脱毛後の肌は、レーザー照射によるダメージを受けている状態です。そのため、多くのクリニックでは入浴を控えるよう指導しています。
一見すると肌にトラブルがないように見えても、実際には想像以上のダメージを受けていることがあります。
ここでは、入浴によってどのような肌トラブルが起こり得るのかを具体的に解説します。
炎症が長引きやすい
お風呂の熱は、炎症を起こしている肌にさらなる刺激を与え、赤み・かゆみ・腫れを悪化させることがあります。
炎症が長引く主な原因は、以下の3つです。
- バリア機能の低下:熱によるダメージで肌の保護膜が弱り、外部の刺激に敏感になっている
- 毛穴が開く:入浴によって毛穴が開いた状態のため、雑菌が入り込みやすい状態になっている
- お湯による乾燥:肌が乾燥することでかさつきが生じやすくなり、治癒を遅らせる可能性がある
ほてりが出やすい
すでに肌に熱を帯びている状態のため、入浴によるお湯の熱が加わることでほてりが発生しやすくなります。
これは、お湯によって血行が促進され、レーザー照射部位に血液が集中するためです。
脱毛直後の肌はとても敏感な状態であり、お風呂の熱が肌に大きな刺激を与える可能性があります。
赤みが出やすい
レーザー光が毛根に照射されると、熱が発生し周りの組織も熱の影響を受けます。熱によるダメージを受けた肌は、これを修復しようと炎症を起こします。この炎症反応が赤みの原因です。
脱毛後ダメージを受けた肌は熱を帯びているため、その状態での入浴はさらに肌の表面温度を上げ、赤みを引き起こすリスクが高まります。レーザー脱毛を行った方のほとんどに起こる現象であるため、それほど心配することではありません。
顔やVIOラインなどの皮膚が薄い部位では、赤みが強く出やすい傾向があります。通常は数日〜1週間程度で赤みは引いていきます。
乾燥や肌荒れが起こりやすい
肌の表面にはバリア機能があり、これが水分を保ち、外部からの刺激から肌を守っています。しかし、レーザー照射による熱は肌の水分を蒸発させ、乾燥を引き起こしやすい状態を作ります。
特に熱いお湯や長湯は乾燥を悪化させる原因となります。また、入浴時に体を洗うことで肌表面の皮脂が洗い流され、水分を保つ力が低下します。この結果、角質層が剥がれやすくなり、肌荒れやかゆみを引き起こすことがあります。
乾燥を防ぐためには、ぬるめのお湯で短時間のシャワーにとどめ、入浴後はしっかり保湿を行うことが重要です。
かゆみが出やすい
肌のバリア機能の低下やレーザー照射による炎症が、脱毛後のかゆみの主な原因とされています。まれに毛嚢炎(もうのうえん)などの感染症が発生し、かゆみを伴う場合もあります。
一般的に、かゆみが出やすい部位はVIO、脇、顔です。VIOや脇は皮膚が薄く、蒸れやすいことから、蒸発による乾燥がかゆみにつながります。一方、顔は普段から外気に触れるため、乾燥しやすく刺激を受けやすい部位です。
かゆみが生じると辛いですが、肌をかくことは避けましょう。かくことで肌を傷つけ、症状を悪化させる可能性があります。適切な保湿や冷却を行い、かゆみを緩和するケアを心掛けてください。
細菌感染のリスクが高まる
脱毛後は、毛嚢炎(もうのうえん)という細菌感染症を起こすリスクが高まります。これは、レーザー照射によるバリア機能の低下により、毛穴から雑菌が侵入し炎症を引き起こすためです。
毛嚢炎の症状には、毛根周囲の赤み・腫れ・化膿などがあり、ニキビに似ていますが痛みはほとんどありません。特に初回から3回目の施術時に見られることが多いですが、通常は数日から1週間で自然に治癒します。
ただし、入浴中は肌の毛穴が開いているため、湯船の雑菌が侵入しやすく、感染症を引き起こすリスクが高まります。また、高温多湿の浴室環境や、入浴によって汗をかくことも菌の増殖を促進する要因となります。
感染症を防ぐためには、脱毛後の肌を清潔に保ち、入浴を控えるようにしましょう。また、肌の異常が続く場合は、早めにクリニックに相談してください。
医療脱毛当日に湯船に入ってしまった場合の対処法
脱毛後の入浴は控えるように指導されていますが、うっかり湯船に入ってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そのような場合でも、適切な対処法を知っていれば慌てずに対応できます。
脱毛当日に湯船に入ってしまった場合、以下のポイントを確認しましょう。
肌に赤みやほてりが出た場合は冷やす
まずは体温を下げることが重要です。脱毛後の肌は体がほてった状態になっており、入浴によってさらに熱が肌にこもります。この熱が血行を促進し、肌荒れの原因となることがあります。
ヒリヒリとした赤みやほてりを感じた場合は、シャワーやぬるま湯を使って肌をクールダウンさせましょう。また、水で濡らしたタオルや保冷剤をタオルで包んだものを当てるのも効果的です。ただし、冷却シートやメントール配合の製品は刺激が強いため避けてください。
乾燥やかゆみが出た場合は保湿する
入浴後は肌を清潔に保ち、タオルでやさしく水分を拭き取ることが大切です。ゴシゴシこすらず、タオルを肌に当てるようにして水分を吸い取るようにしましょう。
体がほてっていると乾燥や肌荒れが起きやすいため、たっぷりと保湿剤を肌に塗り、水分補給を行ってください。敏感肌用や低刺激性の保湿剤を選ぶと、肌への負担を軽減できます。適切な保湿ケアは脱毛の効果を高めるだけでなく、肌の調子を整えバリア機能を高めます。
必要に応じて医療機関へ相談する
敏感肌や乾燥肌の場合、赤みや痛みが強く現れることがあります。場合によっては、水ぶくれが生じることもあります。その際は、水ぶくれを潰さずに患部を冷やしながら、ステロイド軟膏でケアを行い様子を見てください。
もし赤みや痛みが日に日に悪化したり、症状が4日以上長引いたりする場合は、施術を受けた医療機関に相談することが必要です。適切な診察と治療を受けることで、肌の状態を早く回復させることができます。
メディカルエピレーションクリニックでは、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医が在籍しており、施術後の万が一の肌トラブルにも適切に対応いたします。敏感肌や乾燥肌の方も安心して医療脱毛を受けていただける環境を整えています。
肌トラブルを防ぐための対策やケア方法についても、無料カウンセリングで詳しくご案内いたします。
ぜひメディカルエピレーションクリニックへご相談ください。
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医療脱毛後の入浴の注意点
脱毛後の入浴は、敏感になっている肌への影響が大きく注意が必要です。入浴の仕方によっては、さまざまな肌トラブルを起こす可能性があります。
特に入浴は毎日のことだからこそ正しい方法を知っておくことが大切です。脱毛後の肌をきれいに保つために、ぜひおさえておきましょう。
ぬるめの温度のシャワーで短時間で済ませる
脱毛後のデリケートな肌にはぬるめの温度設定にしましょう。熱いお湯での入浴は肌への刺激が強くトラブルの原因になります。
ぬるめのお湯は、肌の炎症や赤みを抑えたり、乾燥を防いだりすることが期待できます。またシャワーの水圧が強いと刺激になるので、優しい水圧がよいでしょう。短時間でさっと浴びる程度にし、湯船に入ることは避けてください。
刺激の強いボディソープに注意する
体を洗う際に、メンソール配合やスクラブ入りのアイテムを使用する方もいらっしゃるでしょう。メンソールは肌をひんやりとさせるため、ほてりを沈めてくれそうに思いがちです。しかしダメージを受けている肌には刺激や摩擦が強過ぎるため使用は控えましょう。
ボディソープを使用する場合は、敏感肌用の刺激が少ないアイテムがおすすめです。
優しく洗う
肌は少しの刺激でも痛みを感じたり、触り過ぎると肌荒れを引き起こしたりする可能性があるため、洗うときは擦らずに洗います。手のひらで石けんをしっかり泡立て、肌表面を覆う程度でかまいません。
普段はタオルやスポンジで洗っている方も、このときは使用を控えてください。たとえゴシゴシ洗わなくても毛穴を傷つけたり、痛みが出たりする場合があります。
タオルで肌を拭くときにこすらない
お風呂から出た後は、なるべく早く水分を拭き取りましょう。使用するタオルは、ゴワゴワしたものよりやわらかく肌触りのよいガーゼやコットンの素材がよいでしょう。ゴシゴシと擦らずタオルを肌に当てて水分を吸い取るようにするのがポイントです。
拭き残しがあると雑菌が繁殖しやすくなるため、丁寧に水分を拭き取りましょう。また肌を清潔に保つ必要があるため、家族とのタオルの共有はしないようにしましょう。
保湿をしっかり行う
肌の乾燥を防ぐために、丁寧な保湿ケアは欠かせません。特に脱毛施術後は、肌がデリケートな状態になっているため、適切な保湿が肌の回復と健康維持に大きく役立ちます。
入浴後は、肌がまだ湿っているうちにすぐに保湿剤を塗りましょう。保湿剤は、肌に負担をかけないよう、優しく丁寧に塗り込むことが大切です。脱毛部位は、他の部位よりも念入りなケアを心掛けてください。
保湿剤を選ぶ際は、低刺激で無香料の製品がおすすめです。アロエやセラミドなどの保湿成分が含まれたものは、肌の潤いを保ちながら、乾燥によるトラブルを防ぐ効果が期待できます。乾燥が気になる場合は、保湿クリームに加えて化粧水を併用するとより効果的です。
もし使用する保湿剤が自分の肌に合っているか不安な場合や、適切なケア方法について詳しく知りたい場合は、クリニックに相談しましょう。
メディカルエピレーションクリニックでは、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が在籍しており、施術後の肌トラブルにもしっかり対応可能です。
無料カウンセリングでは、一人ひとりの肌状態に合わせた保湿ケアの方法や製品選びについて、丁寧にアドバイスを行っています。
デリケートな肌をお持ちの方でも安心感を持って医療脱毛を受けていただける環境が整っています。
乾燥対策をしっかり行い、理想の美肌を目指すために、ぜひメディカルエピレーションクリニックの無料カウンセリングをご利用ください。
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医療脱毛後に入浴できるタイミング
ここでは入浴のタイミングについて解説します。ご自身の肌の状態や、クリニック・サロンによって推奨される期間は異なります。必ず施術を受けたクリニックで確認してください。
翌日
脱毛翌日は、シャワーのみであれば可能です。ただし、肌はまだ軽い火傷を負っている状態です。体温を上昇させたり血行を促す行為は避けましょう。
特に入浴は肌表面の温度を上げるため、翌日は控えることをおすすめします。
シャワー前に肌を観察し、赤みやひりつき、または異常を感じた場合は、すぐに患部を冷やしてください。その上で、施術を受けたクリニックに相談しましょう。
翌々日以降
医療脱毛を終えた翌々日(3日目)以降は、肌の状態を見ながら入浴することが可能です。ただし温泉や岩盤浴、プールなど共用する湯船は避けましょう。
皮膚の回復は一般的に48時間程度で進みます。脱毛後の肌は、レーザーによって細かい傷ができており、外部からの細菌感染のリスクが高まります。
特に48時間以内は、傷が完全に閉じきっていないため注意が必要です。表皮だけでなく、さらに深い真皮層にもダメージを受けています。
真皮層の修復には表皮の修復よりも時間がかかるため、48時間で完全に回復したとは限りません。あくまでも目安ですので、個人の肌の状態やクリニックの指示を優先してください。
医療脱毛後に入浴してはいけない理由や注意点
医療脱毛後の肌は、レーザー照射によるダメージを受けており、とてもデリケートな状態です。当日に湯船に入ることは、さまざまな肌トラブルを引き起こす可能性があります。
以下のリスクがあるため注意が必要です。
- 炎症が長引く
- ほてりや赤みが出やすい
- 乾燥、かゆみ、肌荒れ
- 細菌感染症のリスク
医療脱毛後は、肌がデリケートな状態になっているため、正しいケアが欠かせません。もし誤って湯船に入ってしまった場合でも、速やかに肌を冷却し、保湿を徹底してください。
症状が続く場合や悪化する場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。
入浴が可能となるのは、翌々日(施術後3日目以降)からです。翌日は肌の回復が不十分な可能性があるため、短時間のぬるめのシャワーにとどめるようにしましょう。
正しいアフターケアを心掛けることで、肌トラブルを防ぎ、医療脱毛の効果をより早く実感することができます。
メディカルエピレーションクリニックでは、医療脱毛後のアフターケアにも十分配慮しており、万が一肌トラブルが発生した場合でも、医師や看護師が適切な診察と治療を提供します。
施術前には、医師によるカウンセリングで肌の状態を丁寧に確認し、適切な脱毛方法をご提案いたします。
施術後もしっかりとサポートを行い、安心感を持って脱毛を続けられる環境を整えています。
より詳しい情報や、ご自身の肌に合ったケア方法を知りたい方は、ぜひメディカルエピレーションクリニックの無料カウンセリングをご利用ください。
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1975年金沢大学医学部卒業後、放射線科、外科、小児外科を経て、1989年に小児外科医長。2000年主任部長就任後、米国留学や大学教授など歴任。2021年にクリニック開業。