
目次
医療脱毛は、レーザー光を熱エネルギーに変えて毛根部を破壊する脱毛方法です。メラニンに反応するレーザー光を肌に照射するため、肌にも負担がかかります。
肌の状態や健康状態によっては、脱毛が行えない場合も出てくるでしょう。以下で、剃刀負けや傷跡があっても医療脱毛が行えるかや脱毛ができない肌の状態、対処法などを解説します。
医療脱毛は剃刀負けや傷跡があっても可能?
剃刀負けや傷跡があっても、傷の大きさや状態によっては、施術は可能です。以下で、詳しく解説します。
剃刀負けがある場合
剃刀負けした部分は、ニキビのようなぶつぶつや出血、痛みや痒みが出ます。
剃刀で肌の角質層が削られるため、肌の保護機能が低下している状態です。
このような状態の肌に照射を行うと、火傷や炎症、色素沈着などのトラブルが起こるリスクがあります。
そのため、肌の状態によっては、剃刀負けした部分を避けて脱毛を行います。
赤みの範囲が広い場合や傷口が出血している場合は、肌の状態がよくなってから脱毛を行うのがよいでしょう。
傷跡がある場合
傷跡の色素沈着にレーザー光が反応するため、色素沈着の部分をテープで隠して、その周辺の施術を行います。
色素沈着は、傷が治る過程で生じ、徐々に色が薄くなっていくのが特徴です。
ただし、傷の大きさによっては色素沈着が薄くなるのに時間がかかります。
色素沈着は皮膚内で増えたメラニンの塊のため、レーザー光に反応します。そのため色素沈着が薄くなるまで待つか、テープを使って避けて行うことが多いです。
脱毛ができない肌状態
脱毛ができない肌状態には、日焼け・肌荒れ・ニキビなどが挙げられます。ほかにも脱毛ができない状態を紹介します。
ひどい日焼けをしている
日焼け後は、医療脱毛を避けたほうがいいとされています。
医療脱毛は、毛のメラニン色素に吸収しやすいレーザー光を照射して、毛の成長に関係する細胞を破壊する方法です。
太陽光を浴びると、肌が赤くなったり黒くなったりしますが、これは紫外線により肌が炎症を起こし、メラニンが大量に作られた状態です。
メラニンは紫外線を吸収するため、メラニンを作ることで肌の基底細胞の遺伝子を守っています。日焼けをした肌では、レーザー光が肌の黒さにも反応してしまうため、肌の赤みや火傷につながる可能性があります。
肌が荒れている
脱毛ができない肌状態の一つに、肌が荒れているときが挙げられます。
肌荒れの主な症状は、肌の乾燥やきめが乱れている状態です。
肌が荒れている状態で照射を行うと、さらに肌が荒れてしまう可能性があります。そのため、肌荒れがひどいケースでは、施術を控える場合もあります。
ニキビがある
赤く腫れているニキビや化膿しているニキビは、レーザー光の刺激でニキビの状態が悪化する可能性があります。
そのため、ニキビの状態によっては脱毛ができないことがあります。
部分的にニキビがある場合には、その箇所だけ避けて施術を行うことが多いです。ニキビが白い状態や治りかけの場合には、脱毛ができることもあるため、事前に確認しておきましょう。
ほくろやあざがある
ほくろは、母斑細胞(ぼはんさいぼう)と呼ばれるメラニン色素を作っているメラノサイトが変化した細胞の塊です。
明確な原因はわかっていませんが、紫外線の影響で変化したと考えられています。
あざもほくろ同様にメラニンによってできるのが特徴です。青あざや赤あざなどと呼ばれ、肌のなかのメラニンが貯まる場所によって色が異なります。
ほくろもあざもメラニンでできているため、脱毛ができない肌状態の1つです。
照射した際に、光エネルギーがほくろやあざに集中してしまい、熱傷や火傷につながる可能性があります。
そのため、ほくろやあざがある場合はその箇所を避けて照射したりテープを貼って対処したりします。
タトゥーが入っている
タトゥーは表皮に針を刺し、色素が真皮に吸い込まれて色が付きます。
肌は三層になっており、肌の表面から順に表皮・真皮・皮下組織でできています。
タトゥーが入っている場合、タトゥーの色素にレーザー光が反応するため、脱毛を見送ることが少なくありません。
タトゥーの色素に反応すると、タトゥーが変色したり色が薄くなったりする可能性があります。加えて、照射の際の熱エネルギーが高いと、タトゥー周辺を火傷するリスクが考えられます。
その場合、肌の表面よりも深い部分での火傷となり、火傷の跡が残る可能性も否定できません。
脱毛予定の部位に皮膚疾患がある
アトピー性皮膚炎や帯状疱疹などの皮膚疾患がある場合、炎症が強い・出血がある・肌の色が黒いといった状態では、脱毛を避けた方がよいでしょう。
皮膚疾患による痒みで肌を掻いてしまうと、肌表面が荒れている状態になります。
また、帯状疱疹では水ぶくれが治まった後に色素沈着や傷跡が残ることがあり、このような状態で施術を行うと、やけどや毛嚢炎・色素沈着の悪化といったトラブルが起こる可能性があります。
毛嚢炎とは、髭剃りや掻き傷などでできた傷から細菌が入り込むことで起こる炎症です。
身体のどの部位にも発生する可能性があり、赤みや腫れ、痛みを伴うことがあります。適切なケアを行わないと症状が悪化する場合もあるため、施術の際には肌の状態を慎重に見極める必要があります。
このように肌の状態や皮膚疾患がある方は、「自分の肌で脱毛ができるのか」と不安を感じるかもしれません。
メディカルエピレーションクリニックの無料カウンセリングでは、医師や看護師が、肌の状態や施術の可否について丁寧にご説明します。
医療脱毛を検討しているものの、肌の状態が気になる方は、ぜひ無料カウンセリングをご利用ください。安心感を持って脱毛を進めるために、専門的なアドバイスをお届けします。お気軽にご相談ください。
\ お気軽にご相談ください /
脱毛ができない健康状態
健康状態によっては、医療脱毛を行うことで肌に影響が出る場合があります。脱毛ができない健康状態には、体調不良・妊娠中や授乳中・生理中などが挙げられます。
体調不良
予約日に急に体調が悪くなる場合もあるでしょう。
体調が悪いときは、肌が敏感になりやすいため、照射後に赤みやかゆみが生じる可能性があります。
予約をしているからといって無理をして施術を受けるのはやめておきましょう。
体調に不安がある際には、クリニックにキャンセルの連絡をして、ゆっくり休んでください。
妊娠中・授乳中
妊娠時は女性ホルモンの増加により、皮脂の分泌やメラニン色素の増加などの変化が起こります。
肌も同様に女性ホルモンの変化で、乾燥や色素沈着、多毛などが出現します。
また、妊娠時特有の痒みやアトピー性肌炎がある方は悪化する可能性もあるため、肌もよい状態とはいえません。
そのような状態で脱毛を行うと、照射の際に刺激を感じやすくなったり、肌トラブルにつながったりします。妊娠がわかった際には、クリニックのスタッフに相談して、解約や休止などの対応を行いましょう。
生理中
施術日と生理が重なってしまうことはあります。生理の際の対応は、クリニックによって異なるため、確認しておきましょう。
メディカルエピレーションクリニックでは、生理中はVIO以外の施術は問題なく対応しています。
VIOは、生理が終わってから施術が行われます。生理中はホルモンバランスの影響で、刺激を感じやすかったり肌が荒れやすかったりするため、肌トラブルのリスクはあるでしょう。
特定の薬を服用している
薬の影響により光に過敏な症状が現れる薬剤性光線過敏症の方では、施術が制限される可能性があります。
光線過敏症の原因となるのは、紫外線のなかでもUVAやUVBと呼ばれる領域です。UVAやUVBの波長は280〜400nmで、医療脱毛で主に使われる波長は694〜1064nmです。
波長が異なりますが、光線過敏症の方や光線過敏症を起こす可能性がある薬を服用している方は、脱毛を行うことでリスクが高くなる可能性があります。
薬剤性光線過敏症を起こす可能性があるのは、次に挙げる薬です。
- 向精神薬
- 抗うつ薬
- 抗ヒスタミン薬
- 抗てんかん薬
- 抗凝固薬
- 抗血小板薬
これらの薬を服用していると、施術を受けられないかもしれません。
クリニックによっては、上記の薬以外にも脱毛ができない薬があります。
そのため、服用している薬やサプリメントがある方は、カウンセリングの際にスタッフに伝えるようにしましょう。
また、薬には副作用があり、脱毛を行うことで肌トラブルや体調不良につながる可能性もあります。風邪や花粉症など一時的に使っている薬がある場合にも相談してください。
特定の疾患がある
特定の疾患があると、脱毛できない場合があるため、注意が必要です。
今は症状が出ていない場合も既往歴があると、施術を行えない場合があります。
主な疾患は、心疾患・甲状腺疾患・出血性疾患・糖尿病・光線過敏症・アトピー性肌炎などです。
疾患がある場合、施術の際に不測の事態や施術後の肌トラブルなどが起きる可能性もあります。上記の疾患に関わらず、病気や気になる点はカウンセリングで伝えましょう。
健康状態について不安があり、医療脱毛を迷っている方は、メディカルエピレーションクリニックの無料カウンセリングをご利用ください。クリニックでは医師によるカウンセリングを行い、疾患や服用している薬が脱毛に影響するかを丁寧に確認します。
専門医が患者様の状況に合わせたアドバイスを提供し、不安や疑問を解消いたします。
脱毛を安全に進めるために、まずは無料カウンセリングでご相談ください。一人ひとりの健康状態を考慮した施術プランをご提案します。
\ お気軽にご相談ください /
予防接種を受けたばかり
予防接種の後に体調が変化する可能性もあるため、すぐに施術を受けるのは避けた方がよいでしょう。
予防接種は体内で免疫を作っているため、発熱や倦怠感などの副反応が出る可能性があります。予防接種を受けた後の数日は、体調も万全な状態とはいえません。
そのような状態で脱毛を行うと、肌トラブルにつながったり普段以上に刺激を感じたりする可能性があります。
そのため、予防接種前後の脱毛を行っていないクリニックも少なくないです。
予防接種前後の脱毛のタイミングは、各クリニックによって異なります。期間を確認してから予防接種も脱毛も行いましょう。
傷跡・肌状態・健康状態によって脱毛できない場合の対処法
傷跡・肌状態・健康状態によって脱毛できない場合があります。
そのため、脱毛できない理由を把握して、可能な限り脱毛が行える状態にしましょう。
剃刀負けによって傷跡ができる場合には、剃刀から電動シェーバーに替えるのは有効的な方法です。
剃刀負けのリスクを低減できます。傷跡の色素沈着が原因であれば、脱毛が行える程度まで色素沈着がひくのを待つのも一つの方法です。
肌の状態が悪い場合は、肌のケアの方法や生活習慣を見直して、肌の状態を整えましょう。
健康状態に問題がある場合は、罹患している疾患のコントロールや生活習慣の見直しが必要となります。
また、クリニックによって傷跡・肌状態・健康状態への判断や対応は異なります。カウンセリングの際に自身の状態で脱毛が行えるかどうかを確認しましょう。
剃刀負けや傷跡がある場合の脱毛可否や対処法
剃刀負けや傷跡がある場合、肌の状態や傷跡の大きさによって、医療脱毛が可能かどうかが異なります。傷や炎症が治まったタイミングであれば、施術を受けられる場合もありますが、判断には専門的な確認が必要です。
メディカルエピレーションクリニックでは、日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医が在籍しています。
剃刀負けや傷跡がある場合でも、専門医が肌の状態を丁寧に確認し、安全に施術を行えるかを診断します。
また、その他にも医療脱毛に関する疑問や施術前後のケア方法について、安心して相談できる環境を整えています。
「医療脱毛を行える状態かどうか」「自分の肌で安全に施術を受けられるか」など、不安な点があれば無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。専門医やスタッフが一人ひとりに適切なアドバイスを提供します。
\ お気軽にご相談ください /
1975年金沢大学医学部卒業後、放射線科、外科、小児外科を経て、1989年に小児外科医長。2000年主任部長就任後、米国留学や大学教授など歴任。2021年にクリニック開業。