ピコレーザーは、1兆分の1秒という非常に短い時間で光を照射する先端技術のレーザー治療です。肌のメラニン色素を効率よく微細化し、シミやそばかす、タトゥー除去など、幅広い肌悩みに対応できる特徴があります。痛みやダウンタイムが少ないため、初心者の方でも比較的受けやすい施術として注目されています。

従来のレーザー治療ではエネルギーが周囲の組織に広がりやすく、炎症や色素沈着のリスクが高まる場合がありましたが、ピコレーザーは照射時間の短さによってこうしたリスクを抑えやすいといわれています。

加えて、顔だけでなく首や背中など広範囲にもアプローチ可能です。

この記事では、ピコレーザーの基本的な原理や具体的な施術方法、期待できる効果や料金相場などを総合的に解説します。施術を検討している方や興味をお持ちの方は、ぜひ最後までご覧ください。

ピコレーザーの原理と仕組み

ピコレーザーは極めて短いパルス幅を使い、肌内部のメラニン色素を効率的に破壊するのが特徴です。従来型レーザーより優れた安全性と効果が期待できます。

ピコレーザーでは、照射時間が1兆分の1秒程度という超短時間であるため、余計な熱ダメージを周囲の皮膚に与えにくいとされています。

レーザー光は特定の波長でメラニン色素に吸収され、衝撃波のように微粒子化して排出を促します。その結果、シミやそばかすなどの色素系トラブルを効率よく改善できるのです。

ピコレーザーの代表的な種類

ピコレーザーはまだ歴史が浅い技術ですが、さまざまな施術方法が確立されています。目的や肌状態に合わせ、複数の手法から選択が可能です。

施術には、色素沈着を広範囲で改善するものから、ピンポイントでメラニンを破壊するものまで多彩なアプローチがあります。

それぞれの施術方法には得意分野があり、複数の施術を組み合わせることで相乗効果も期待できます。ここでは代表的な4種類の施術方法を見ていきましょう。

ピコトーニングとは

ピコトーニングは、主に肝斑や色素沈着など肌全体のトーンを整えるための施術で、弱めのエネルギーを広範囲に均一照射します。

シミやくすみの原因となるメラニンを徐々に薄くしていくため、肌の明るさや透明感を高めるのに効果的です。ダウンタイムが比較的短いので、忙しい方でも継続しやすい特徴があります。

ピコフラクショナルとは

ピコフラクショナルは、極小のドット状レーザーを複数箇所に照射して肌の再生を促す施術です。

空いた微細な穴をきっかけにコラーゲンが生成され、毛穴の開きやニキビ跡のような肌の凹凸が改善されることが期待できます。施術直後はわずかな赤みを伴うことがありますが、ダウンタイムは比較的軽度です。

ピコスポットとは

ピコスポットは、濃いシミやそばかすに対してピンポイントでレーザーを照射する施術方法です。ターゲットとなる色素部分を集中して破壊するため、より高い効果が見込める一方で、照射部分は一時的にかさぶたのような状態になることがあります。

完全に色素が排出されるまで数日から1週間程度かかることが一般的です。

ピコタトゥー除去とは

ピコタトゥー除去は、アートメイクやタトゥーに含まれる色素を細かく分解し、身体の自然治癒力を利用して排出を促す施術です。

色素の種類や施術範囲によって必要な回数は異なり、数回から十数回にわたる施術が必要になる場合もあります。従来のレーザーより痛みや皮膚への負担が少ない点が大きなメリットです。

ピコレーザーの効果

ピコレーザーは、色素系のトラブル以外にもさまざまな肌悩みに対応できる柔軟性を備えています。

シミやそばかすだけでなく、毛穴やニキビ跡の改善など、肌質を総合的に底上げできるのがピコレーザーの大きな魅力です。施術の組み合わせによっては、美白やリフトアップ効果を感じる方も少なくありません。実際にどのような効果が期待できるのか、主なポイントを見ていきましょう。

シミ・そばかす・くすみの改善

ピコレーザーによる照射では、メラニン色素を微細な粒子にまで砕き、体外へ排出を促します。

これにより、色素が薄くなることでシミやそばかすの面積が小さくなり、くすんだ肌が明るく見えるようになります。定期的に行うことで、より均一で透明感のある肌質を目指すことが可能です。

毛穴・ニキビ跡へのアプローチ

ピコレーザーをフラクショナルモードで照射すると、コラーゲンの生成が促され、肌の弾力が増して毛穴やニキビ跡の開きが目立ちにくくなります。

人によっては数回の施術を受けることで、肌全体の凹凸が滑らかになり、化粧ノリが改善するケースも珍しくありません。

ケアと並行して、生活習慣の見直しや適切な保湿も行うとさらに効果が高まります。

タトゥー除去での活用

タトゥーの色素は肌の深い層に沈着しているため、従来のレーザーでは十分に分解できない場合もありました。ピコレーザーの場合、色素をより細かく破砕できるため、最終的にタトゥーを薄くする効果が高まります。

色の種類や深さによって回数は異なりますが、痛みや炎症リスクを抑えながら除去を進められるのが強みです。

ピコレーザーが従来型レーザーと異なるポイント

従来のレーザーと比較して、ピコレーザーは痛みやダウンタイムの少なさが大きな特徴です。

これまではレーザー照射による熱ダメージが懸念されやすかったのに対し、ピコレーザーでは照射時間を短くすることで肌への影響を最小限に抑えやすくなっています。

色素を細かく破壊できるため、施術後の色素沈着リスクを軽減できる点も注目されています。以下では、従来の代表的なレーザーと比べた際の優位点を解説します。

QスイッチYAGレーザーとの違い

QスイッチYAGレーザーは、ナノ秒単位で照射し色素を破壊する仕組みですが、ピコレーザーはそれよりもさらに短いピコ秒単位で照射が可能です。

そのため、周辺組織に対する熱ダメージが少なく、より微細に色素を破砕できるのが大きな利点です。結果的に治療後の炎症や色素沈着を抑えられる点が、ピコレーザーの優位性といえます。

ダウンタイムや痛みの比較

ピコレーザーは照射時間が短く周囲組織の熱ダメージを最小限に抑えられるため、痛みや赤みが軽度で済むケースが多いとされています。

これは施術後のダウンタイムが少ないことにもつながり、施術を受けたその日や翌日から日常生活に支障をきたしにくいメリットがあります。

ただし、個人差や施術範囲によって症状の出方は異なるため、事前のカウンセリングで確認すると安心です。

施術を受ける際の注意点

ピコレーザーは安全性が高い治療法とされますが、事前に把握しておくべき注意点があります。

体調や肌状態によっては施術を避けたほうがよいケースも存在し、初心者の方ほど事前のカウンセリングが重要です。また、施術前後のケアをしっかり行うことで、トラブルを回避し効果を高めることができます。あらかじめ基本的な注意事項を理解しておきましょう。

施術を控えたほうがよいケース

妊娠中や授乳中の方、皮膚疾患を抱えている方は、施術によるリスクや影響を考慮しなければなりません。重篤なアレルギーや感染症の疑いがある場合にも、医師の判断で施術が見送られることがあります。安全を最優先とするため、必ず事前に健康状態を正直に申告しましょう。

施術前後のケアと日常生活の注意

施術前は日焼けを避け、施術後も紫外線対策を徹底することが重要です。照射部位はデリケートになっているため、摩擦や刺激をできるだけ避けつつ、保湿も意識して行うと良いでしょう。術後の肌状態が落ち着かないうちは、運動や入浴なども医師の指示に従って控えめにするのがおすすめです。

ピコレーザー施術の流れ

施術プロセスを把握しておくと、不安を軽減しスムーズに受けられます。

まずはカウンセリングで肌状態をチェックし、施術範囲や回数などのプランを決めます。その後、必要に応じて麻酔クリームを塗布し、レーザー照射を数分から十数分かけて行うのが一般的です。

施術後は冷却やクリーム塗布などのアフターケアを丁寧に行い、帰宅後も紫外線対策や保湿などを徹底して過ごしましょう。

ピコレーザーの料金・費用目安

料金はクリニックや施術内容、回数によって異なります。

一般的にはシミやそばかすの部分的な施術は1回あたり数千円から数万円程度が目安とされています。タトゥー除去や広範囲の施術になると、必要回数も増えやすいため費用も高くなるケースが多いです。

カウンセリング時に施術プランとあわせて費用についてもしっかり確認し、必要があれば複数のクリニックを比較検討するのが望ましいでしょう。

メディカルエピレーションクリニック心斎橋院では、最新の厚生労働省承認のピコレーザー(ピコウェイ)を導入しています。ピコウェイは、数あるピコレーザーの中でも、米国FDAと日本厚生労働省の薬事承認を受けている安全性の高い、世界最高峰のピコレーザーです。

「体表面の深在性及び浅在性色素病変の治療」への適応マシンとして薬事承認を得ており、しみ・そばかす・肝斑・茶あざなどの治療に効果があります。

 

ピコシミ取り(ピコスポット)＋ピコトーニング※個数制限なし： 11,800円

症例写真と体験談

ピコレーザーによる施術効果をよりリアルにイメージするために、症例写真や体験談は大いに参考になります。

実際に受けた方のビフォーアフターを見ると、自分の肌悩みに対する効果を具体的に想像しやすくなります。

特に肌の改善スピードやダウンタイムの感じ方は人によって異なるため、複数の事例をチェックすると良いでしょう。カウンセリング時にクリニック側から写真を見せてもらえる場合もあるので、積極的に質問してみるのがおすすめです。

よくある質問（Q＆A）

ピコレーザーに関する代表的な疑問点をまとめました。

不安や疑問を早めに解消しておくことで、安心して施術に移れます。気になる点が解決できない場合は、自分だけで判断せず専門の医師やクリニックに相談しましょう。

施術回数はどのくらい必要？

シミ取りの場合は数回から始めて十分な効果が得られることもありますが、タトゥー除去など深い層まで色素が入っているケースでは複数回の施術が必要になることが一般的です。色の種類や大きさによっても変動するため、事前に医師と相談しておくと安心です。クリニックによっては回数券やコース割引が用意されている場合もあります。

施術後のアフターケアや通院は必要？

術後は皮膚が敏感になっているため、紫外線対策や保湿を含むアフターケアが欠かせません。定期的にクリニックへ通院することで、トラブルの早期発見やレーザー効果の持続をサポートできます。適切な術後ケアを行うことでダウンタイムの短縮にもつながるため、医師の指示をしっかり守ることが大切です。

まとめ

ピコレーザーは、色素系トラブルから毛穴、タトゥー除去まで多彩な効果を持つ先端美容医療です。

照射時間が極めて短いため、痛みやダウンタイムを抑えやすく、初心者でも取り入れやすい施術といえます。

施術前にカウンセリングをしっかり行い、自分の肌の状態や目的に合ったプランを選ぶことが重要です。安全性や効果を最大限に得るためにも、信頼できるクリニックや専門医を選択し、施術後のケアを丁寧に行いましょう。

メディカルエピレーションクリニック心斎橋のピコレーザー治療

メディカルエピレーションクリニックは、患者さま一人ひとりに合わせた最適な治療プランを提案できるよう、最新の厚生労働省承認のピコレーザー／Qスイッチレーザーを導入しています。質の高い治療と、お手頃価格にてシミ治療をご提供しています。

 

 

メディカルエピレーションクリニック心斎橋は、美容医療はもちろん、一般病院でも臨床経験の長い医師が在籍しています。各分野の専門医が在籍し、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医も在籍していますので、万が一の肌トラブル時にも迅速に対応できますので、安心して受診していただけます。

 

施術後も定期的な通院をサポートし、トラブルの早期発見やさらなる美肌維持をお手伝いします。ピコレーザー施術をご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談ください。